Hola!なな子です。
今日は、スペイン語学習の土台とも言える「発音」についてお話しします。
あなたは「正しい発音」って、どういうことだと思いますか?

「正しい発音」って何だろう?
- 似た音を間違えずに言えること?
- 舌の動かし方をスペイン語らしくできること?
- 棒読みにならないこと?
- アクセントの位置をちゃんと守ること?
…実はどれも正解です。
でも、それだけじゃ足りないんです。
私が考える「正しい発音」とは、次の4つがそろっていること:
✅ 正しい発音の4つのカギ
- 調音
(唇、舌、歯、軟口蓋などの発音器官を使って、音を物理的にどう作るか) - 語強勢
(単語の中で、どの音節を強く読むか) - イントネーション
(話すときに生まれる音の高低) - 文強勢
(文の中で、どの語を目立たせるか)
これらがそろって、はじめて伝わる発音ができると言える。
読めるだけじゃなく、それを自分の声で、感情をこめて伝えられるかは、上の4つに大きく左右されます。
単語と文では、発音がちょっと違う?
単語を単体で読むときと、文の中で使うときでは、実は発音の感じが少し変わります。
たとえばこの文:
Tienes un gato.
→「ティエネス ウン ガト」ではなく、「ティエネスンガト」と聞こえます。
これはエンカデナミエントという、スペイン語特有の音のつながりによるもの。
単語の終わりが子音で、次の単語が母音で始まるとき、音がつながってスムーズに聞こえるのです。
もうひとつ例を挙げると、
Espero que Juan haga lo correcto.
→「フアン アガ」ではなく、「フアナガ」のようにつながって聞こえます。
こういったリズムや音の連結は、自然なスペイン語を話すうえで欠かせない要素です。
発音が乱れると「伝わらない」つらさ
現在も、私はスペイン企業と日本企業を繋ぐお手伝いをしながら、AI関連の通訳業務にも従事しています。
その中で、会議など、現場での通訳をする場面で、母国語ではない言語に訳すことの難しさを実感することが多々あります。
日本にいたよりもスペインに住んだ期間が長くなったのに、やはり母国語のレベルにはかなわない。
現場では、伝えたい内容はあるのに、単語を思い出すのが精いっぱいで、言葉がスムーズに出てこない瞬間が何度もあります。
私が感じたのは、
「調音・語強勢・イントネーション・文強勢」のどれかが欠けると、
自分の言葉として話している感じがしなくなり、感情や説得力が伝わらなくなるということです。
これは、聞いている人にとってもストレスですし、そして何より話している自分が一番辛いですよね?
ゆっくり話す=スペイン語力を育てる時間
スペイン語を話すときに、発音を意識すると、確実に話すスピードが落ちます。
でも、実は、それはとても良いことなんですよ!
ゆっくり話すと、
- 一語一語を丁寧に発音できる
- 次に何を言いたいか考える時間が生まれる
スペイン語は、日本語よりも意味のかたまりごとに区切って話しやすい言語。
だから、発音を意識しながらゆっくり話す練習は、作文の効果的なトレーニングにもなります。
実際に、自分を小さな子供だと思って、知っている言葉を必死につなげながら話す練習をするのが、上達への近道です。
そのとき、リズムや抑揚を保ちつつ、心を込めて話すようにすると、自然なスペイン語が身についていくはずです。
まとめ:スペイン語に「心」を宿すために
もし、もっと自由にスペイン語を使いこなしたいと思っているなら、まずは発音の見直しから始めてみましょう。
- どんな段階でも、「ちゃんと発音できてる?」と自分に問いかける
- 新しく覚えた単語は、文にして、実際に声に出して練習する
- ゆっくりでもいい。発音に余白があれば、心も自然と乗る
こうすれば、あなた自身のスペイン語が、ただの言葉から心のこもったコミュニケーションツールへと変わっていきます。
私は、スペインに暮らして30年以上。
通訳や指導の現場を通じて、発音ひとつで印象や伝わり方が大きく変わることを、何度も実感してきました。
そして今、これまでの経験をもとに、スペイン語を学ぶ方が“遠回りせずに”上達できる道筋を形にしようとしています。
そうしたちょっとしたヒントや実践的なアドバイスを、このブログやYouTubeでお届けしていますが、今後は、もっと深い話や、動画では語りきれないような内容を、
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あなたの学びが、より自分らしく心地よいものになりますように。
¡Hasta luego!
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