こんにちは!「さすぴ」こと今井なな子です。
ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。
ここに来られた皆さんは、きっとスペインが大好きで、スペインとつながりたい、できることならスペインで暮らしてみたいと考えている方たちが大半だと思います。
中には、大学のスペイン語学科で学んでいる、スペイン語を自習しているという方もいるでしょう。
スペインで暮らす選択肢の一つは、言うまでもなく学生ビザで行く「留学」です。
ワーキングホリデービザも、この範疇に入るでしょう。
他人とは違う景色が見たい、今までにしたことのないような体験がしたい。
その思いを叶えるための第一歩を踏み出すのに、留学を選択肢に入れるのはごく普通だと思います。
気を付けなければいけないのは、現地の語学学校に通う、いわゆる「語学留学」は、3年間滞在し続けない限り、何回行っても「居住許可証」の取得に必要な年数にカウントされないこと。
ですから将来的にスペインに住みたいと希望する場合、積み上げが利かないという事実です。
では、積み上げの利く年数とは何なのでしょうか?
もっとも一般的なのは、就労ビザを取得してスペインに渡り、現地で働いた年数。
これを3年積み上げれば「居住許可証」が、5年積み上げれば「永住権」がもらえます。
また、先にも言った通り、学生ビザでも3年間滞在し続ければ「居住許可証」がもらえ、「居住許可証」がもらえれば就労できますし、さらに2年間滞在すれば「永住権」がもらえます。
このほかにも、合法的にスペインで暮らして滞在年数を積み上げる手段はいくつかあります。
最近新しく法律で制定されたノマドビザもありますし、資産のある方なら、ゴールデンビザを取得して移住するオプションも。
ここで私が言いたいのは、「スペインで暮らしたい」と考えている皆さんに、その夢を叶えるにはどうしたらいいのかについて事前にしっかりと情報収集し、現実的なアクションプランに落とし込んでいってほしいということです。
例えば、就労ビザは決して簡単に取得できるものではありません。
ですから、きちんとしたアクションプランを立てる必要が必ずあるのです。
語学学校へ通う費用は1年ともなるとそれなりの額になりますし、別途、航空チケット代もかかります。
そのお金があるのだったら、またはこれから貯金しようと思っているのだったら、もう少し違った角度からアプローチして違うことにお金を使った方が「スペインで暮らす」近道かもしれないよと言われたら、どうでしょう?
そちらの道を選択する人もいるかもしれません。
私がこのブログを立ち上げたのは、そんな皆さん、つまり将来的に本気でスペインで暮らしたいと考えている人たちに、それがどうやったら実現するのか、現時点で存在するアプローチの仕方を紹介し、アクションプランを提案しようと思ったからです。
私は30年以上スペインで暮らしてきました。
最初は留学でしたが、語学学校に通うのではなく音楽を学ぶことで、いやでもスペイン語を使わなければいけない状況に身を置きました。卒業後には、無事仕事を得て居住許可証を取得しています。
これらの経験から、きっと皆さんのお役に立てる、今一つどう行動していいのかが定まっていない人たちに道筋をつけることができると思っています。
ぜひ、自分に合ったアプローチの仕方を見つけ、アクションプランに落とし込んでいってください。
ここでもう少し私自身のことについてお話ししますね。
東京都渋谷区生まれ。
東京外国語大学スペイン語学科を卒業する直前にスペインに渡り、マドリード王立音楽院大学に入学。
在学中にプロのオーケストラの入団試験に合格し、就労許可証を取得して10年間勤務した後、現在はバスクのイルン市でフリーランス翻訳者・通訳で生計を立てています。
フリーランスになりたての2年半ほどは、生活のために飲食業界で文字通り「年中無休で」働きながら翻訳の依頼を受けるという、猛烈に忙しい二重生活を送っていました。
なんとか翻訳・通訳業だけで食べていけるようになったのを機に、念願の在宅フリーランスに。
在宅+リモートワークのおかげでコロナ過の混乱期も食いっぱぐれることがなく、しかも「職場に通わなくていい+自分のリズムで仕事ができる」ライフスタイルを手に入れて、夢のようでした。
ところが今、怒涛のように台頭してきた AI (人工知能)に、せっかく軌道に乗りつつあった仕事を奪われそうになっています。
人生、本当に何があるかわかりません。
まさに「一寸先は闇」の状態に逆戻りです。
危機感に駆られて「どうやってこの危機を乗り切るのか?これからどうやって生きていくのか?」と再び自分に問いかけてみました。
今の世は「人生100年時代」と言われています。
望むよりもずっと長生きしてしまうかもしれません。
将来的に生活に困って子供たちの世話になるのは絶対にイヤだし、だったら新たなアプローチで人生を切開いていかなければ。
これがたどり着いた答えであり、本ブログを立ち上げた理由です。
道は長く険しいうえ、まだまだ模索中ですが、2010年から10年ほど続けた料理ブログの経験を生かして、スペインに憧れ、現地で職を得たい、またはスペインに移住したいとう夢を抱いている読者の皆さんに有益な情報をを発信していくつもりです。
そしてこのブログは、50歳で人生のサバイバルを余儀なくされた著者が、なんとか前進するために勉強を続けていく理由でもあります。
アラカンに突入、でもまだまだ行ける、だって「GO!GO!の年(55歳)」なのだから、と自分自身に発破をかけて。