¡Hola! なな子です。
今回は、スペイン語学習を続けていく中で、誰もが一度は感じる「つらさ」や「自信のなさ」にどう向き合っていくか。つまり、“メンタリティ(心の持ち方)”についてお話ししたいと思います。
そもそも、日本語を話してるあなたはすごい!
スペイン語を学んでいると、「自分には向いていないのかも」と思う瞬間、ありますよね。でも、そんなときこそ思い出してほしいことがあります。
「あなたは、もうすでに日本語を話せている」
日本語は、世界でもトップクラスに難しい言語だと言われています。たとえば……
- 漢字、ひらがな、カタカナの三種の文字
- 性別や年齢層によって異なる話し方
- 複雑で入り組んだ敬語
- 名詞によって変わる数え方(匹・枚・本・脚…)
…と、理由を数え始めたらきりがありませんが、これらを私たちは、当たり前のように使いこなしています。これは間違いなく、“長年の訓練”と“環境”の成果。あなたが思っている以上に、すごいことなんですよ。
留学直後、年下の同級生にいじられて気がついた
23歳でスペインに渡り、音楽院の高等科に入った私は、周囲より年上で、スペイン語もかなりたどたどしい状態からのスタートでした。
ある時、年下のクラスメイトたちが私に向かって、こんなふうにスラングを教えてきました。
「“Es un coñazo”って言ってごらん」
言われた通り繰り返すと、一同が大爆笑。
「先生が喜ぶから」とレッスンで言わせようとまでしました。
ちなみに、“Es un coñazo”は「超つまらない!」という意味で、スペイン人が非常によく使うスラングのひとつです。
何となく嫌な予感がしたこともあり、もちろんレッスンで先生に対して言ったりしませんでしたが、この判断は大正解でした!
そんな風にいじられたり、笑われたりすることが続いて、正直おもしろくない思いもたくさんしました。でも、ある時ふと思ったんです。
「この子たちが“さよなら”くらいしか言えない日本語を、私は完璧に話せてるじゃない?」
私のスペイン語がどれだけ未熟でも、この子たちの日本語よりずっと上。
この子たちに伝えようと、今私が必死でもがいているフレーズは、笑っちゃうほど簡単かもしれない。
でも、「同じことを日本語で言ってごらんよ!」と返したとしたら、彼らはなーんにも言えないよ?
そう思えるようになってから、本当に心が軽くなったんです。
子どもと大人の“学び方”は違う
よく「子どもの吸収力はすごい」と言われます。実際、子どもの脳は柔らかく、言葉の習得にはとても有利です。でもそれだけでなく、子どもにはこんな学習環境が整っています:
- 寝ているとき以外、ずっと母国語に囲まれている
- 遊ぶのが“仕事”なので、集中する時間が自然に確保される
- 周囲の大人が、間違っても何度も辛抱強く教えてくれる
つまり、24時間体制で“言語の先生”がついているようなもの。
でも、私たちも全く同じ経験をしてきたんです。
私たちが、日本語を自然に覚え、使いこなせるようになったのは、生まれ育った環境と長年の反復による成果。
大人になってから新しい言語を学ぶには、その“反復”や“環境”を、意識的に作っていかなければなりません。
限られたリソースの中でできること
私には、長年、小さな子どもたちにゼロからバイオリンを教えてきた経験があります。
彼らを相手に、どう説明したら新しいテクニックが身につくか、どう伝えればわかってもらえるか、どういった練習をさせたら最も効果的かについて、四六時中考えてきました。
自分の息子たちにも、3歳のころからバイオリンを教えてきて、今では2人ともプロのバイオリニストを目指して歩み始めています。
その経験を、今度はスペイン語を学ぼうとしている大人の方々に活かしたい。
時間も体力も限られている大人にこそ、工夫や仕組み、続けるための「メンタリティ」が必要だからです。
あなたには、“語学の才能”がある
挫折しそうになったとき、周りの人と比べてしまったとき、自信をなくしたとき……
ぜひ思い出してください。
あなたは、もう“日本語”を話しているんです。
世界でも屈指の難易度を誇るこの言語を、当たり前のように使っているという事実。
それは、あなたには「言語を学ぶ才能がある」という証拠です。
胸を張って、自信を持って、続けていきましょう!
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