レシピ紹介
トリッハは、フレンチトーストに似た伝統的なスペイン菓子です。
最近では有名シェフもデザートのレパートリーに加えるなど、洗練されたお菓子としての地位を確立しつつある感があります。
もともとのレシピは油で揚げて作りますが、レストランでは表面にまぶした砂糖を調理用バーナーで焼いてキャラメリゼするだけのバージョンのほうが主流なようです。
トリッハのことを全く知らないでこれを食べた外国人は、その美味しさに必ずといっていいほど「これは何だ?」と尋ねるという曰くつきのデザート。
基本的にはパンを甘くした牛乳に浸して溶き卵をつけて揚げるだけ、ポイントは厚切りのパンに牛乳をたっぷりと吸わせることです。
バゲットではなくパン屋さんが作るミルクパン(こちらではなぜかスイソ=スイス風と呼ばれる)でも作れますが、個人的にはバゲットで作ったものの方が好みです。
ちなみに、スイソ(suizo)はこんな感じの菓子パンです。
レシピ
トリッハ
torrija
材料(16個分)
バゲット・・・8切れ(またはミルクパン・・・8個)
牛乳・・・500ml
生クリーム・・・250ml
砂糖・・・100g
シナモン・・・1本
オレンジまたはレモンの皮・・・1片
小麦粉・・・適宜
溶き卵・・・2個分
オリーブオイル・・・適宜
作り方
1. 牛乳、生クリーム、砂糖、柑橘類の皮、シナモンを鍋に入れ、火にかけ沸騰し始めたらすぐに火から下ろして粗熱を取る。
2. 牛乳に浸した時に吸いやすいように、ミルクパンは縦半分に切っておく。
3. 2のミルクパンを大きめの容器に並べて入れ、1の牛乳を濾し器を通して注ぎ入れる。そのまま10分ほど置いて、牛乳をしっかり吸わせる。
4. フライパンに底が隠れるぐらいの量のオリーブオイルを熱し、3に小麦粉を軽くまぶして溶き卵にくぐらせたものを中~弱火で両面とも焼き色がつくまでじっくり揚げる。(揚がるに従ってふっくらと膨れてきますから、それも目安にしてください)
5. 揚がったらクッキングペーパーのうえに置き、余分な油を吸わせる。好みで仕上げにブラウンシュガーと粉末のシナモンをまぶして出来上がり。
コメント