レシピ紹介
下の息子がまだ小さかった頃に「今日何食べたい?」と訊いたら「ミートボール」と答えが返ってきたことがあります。
それならと買い出しに行く準備をしていたら、買い物リストは自分が作ると言う。
「お母さん欲しいもの言って。そしたら僕が書くから」
はいはい分かりました、と「お肉~たまご~玉ねぎ~」と列挙し始めたら、一生懸命書き留めている様子。
感心しつつふとメモを見たら、なんと「oniku tamago tamanegi」と全部ローマ字書きでした。
ひらがなは一応全部、教えたつもりだったんですけどね。
しかもリストの一番下に「mitoboru」とあります。
何これ??「みとぼる」?
…そうか、「ミートボール」だ!と理解するのにちょっと時間かかってしまいました。
「ミートボールは肉や卵や玉ねぎを合わせて作るものだ」ということが分かっていません~
というわけで、爆笑した次第です。
では、スペイン風ミートボール、「アルボンディガスのトマトソース煮」を紹介していきます。
アルボンディガスのトマトソース煮
albondigas en salsa de tomate
レシピ
材料(4~6人分)
(アルボンディガスの種)
合挽き肉・・・750g
玉ねぎ・・・1個(120~150g)
にんにく・・・1片
卵・・・2個
食パン・・・60~70g
酢(*)・・・小さじ2
塩・・・小さじ1+1/2
胡椒・・・適宜
パセリ・・・適宜
* ワインビネガーでも、アップルビネガーでもお好きなものを。酢を加えるのは肉が固くなるのを防ぐためだそう。
(ソース)
完熟トマト・・・1㎏
玉ねぎ・・・1個
にんじん・・・1本
塩・・・小さじ1
砂糖・・・小さじ1
ローレル・・・1枚
オリーブオイル・・・大さじ2
作り方
(アルボンディガスの種を作る)
玉ねぎ、にんにく、パセリはみじん切りに、食パンは水(好みで牛乳)に浸して柔らかくしてからぎゅっと絞って水気を切っておく。
種の材料を全てボウルに入れて粘り気が出るまでよくこね、ラップをかけて冷蔵庫で休ませる。
(ソースを作る)
トマトはヘタを取り、湯剥きする(ヘタがあった部分に包丁で十字に切り目を入れておくとあとが楽)
フライパンに分量のオリーブオイルを熱し、みじん切りにした玉ねぎとにんじん(にんじんはごく薄い輪切りでもよい)を玉ねぎが透き通るまでじっくり炒める。
ここに湯剥きしてみじん切りにいたトマトとローレルを加え、木べらで潰しながらソース状になるまで15~20分ほど炒め煮する。
トマトソースを作っている間にミートボールの種を丸める。
フライパンの底がやっと隠れるぐらいのオリーブオイル(分量外)を熱し、丸めた種に小麦粉(分量外)をまぶしたものを時々転がしながら表面全体に焼き色をつける(この時点では中まで火が通っていなくても構いません)
炒め煮したトマトがソース状になった頃合いを見計らって塩と砂糖で味を付ける。
トマトソースに焼き色をつけたミートボールを加え、弱火で20分ほど煮込む。
必要ならば最後に塩、胡椒で味を整え出来上がり。
実を言うと、ミートボールに関してはもう長いこと究極のレシピを探求しています。
トマトソースを水煮缶で作っていたこともありましたが、それだとどうしても酸味の勝った強い味のソースになってしまう。
なので、少々面倒くさくてもソースは生のトマトから作るのをお勧めします。
完熟トマトでなくても生のトマトから作ったソースは味が違います。
もうひとつ気付いたのですが、スペイン料理のレシピ本でみるミートボールはトマトソースににんじんを加えることが多いです。
いろいろと改良を加えて行き着いた今回のレシピで、ブログ掲載に踏み切りました。
究極と言うのは憚られますが、結構いい出来だと思います。
ところでミートボールのトマトソース煮こそ世界中至るところにある料理ですよね。
このレシピのスペイン風なところは一体どこなのか?と訊かれたら困ってしまうかも。
トマトソースににんじんが入っているところ?それともミートボールの種にパセリを入れるところ?
そういえばミートボールのスペイン風ソース煮というのも存在します。
そちらはまた別の機会に記事にします。
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