レシピ紹介
ポルボロンは、スペインの代表的なクリスマス菓子です。
ほろほろと口の中で崩れるような食感がちょっと和菓子を彷彿とさせるので、初めて口にして以来にすっかり気に入ってしまい、スペインで暮らし始めた当初はクリスマスになると本当によく食べていました。
昔ながらの手法で丁寧に作ったものを買い求めようとすると、けっこうなお値段。
それならば自分で作ったらどうかと思い挑戦してみました。
ちなみに日本の某有名スーパーに「ポルボローネ」という商品名のものがあります…でも、スペインのクッキーと紹介されていて、材料も違うし別物です。
スペインの多くの伝統菓子同様、ポルボロンもバターやオイルでなくラードを使います。
それだけでNGという方もいらっしゃるかもしれませんね。
現に私もそれを知った時点でちょっと引いてしまいました。
でも、1年を通してクリスマスの時期に少し食べるだけならそこまで害はないかなと思います。
今でも食べるたびに「やっぱり美味しいお菓子だなぁ」と思います。
日本茶にもよく合います。
普通ポルボロンといえば薄力粉にアーモンドを粉末にしたものを加えて作りますが、今回ここで紹介するレシピはカシューナッツを使ってみました。
思ったよりも簡単に出来ますよ。
レシピ
カシューナッツのポルボロン
polvorón de anacardo
材料(25〜35個分)
薄力粉・・・350g
生のカシューナッツ・・・90〜100g
粉糖・・・90g
ラード・・・・・110g
レモンの皮のすり卸し・・・1/2個分
作り方:
1. ラードは室温に置き、やわらかくしておく。カシューナッツはミルサーなどで細かい粉末にする
2. 薄力粉とカシューナッツパウダーをよく混ぜて天板にひろげて入れる。150℃に温めたオーブンに入れ、木べらで時々かき混ぜながら20分ほど空焼きする。全体がほんのりとキツネ色に色づき、サラサラになっていればよい。
3. 大きめのボウルに室温で戻したラード、粉糖、レモンの皮のすり卸しを入れて軽く混ぜておく。そこにオーブンから出した薄力粉+カシューナッツパウダーを加え、熱いうちに一気に混ぜ合わせる(火傷をしないようにくれぐれも注意する)
4. しばらく捏ねて生地がまとまるようになったら丸めてラップで包み、冷蔵庫で30分〜1時間ほど休ませる。
5. 冷蔵庫から生地を取り出し、めん棒を使って厚さ2㎝ほどに伸ばす。好みのクッキー型で抜き、天板に上に並べていく(オーブンで焼いても膨らまないのでかなりくっつけて並べても大丈夫です)ここで1時間ほど休ませるとさらによい(急でいる場合は省略してもかまいません)
6. 160℃に予熱しておいたオーブンの最上段に入れて温度を120℃に下げ、10〜15分ほど焼く。いったんオーブンから取り出して中段に入れ直し、150℃に上げてグリル機能で15分ほど焼く。
焼きたては非常に崩れやすいので決して動かさないこと。完全に冷めてから漉し器を使って粉糖(分量外)を振りかけ、ひとつずつ薄葉紙で包んで出来上がり。
包む作業は、家族の手を借りました。
コメント